介護職を退職する際にすべきこと

介護業界で勤めている女性が、結婚や出産で退職するケースは多いものだ。これは一般の会社も同じことがいえるが、介護の仕事は何らかの資格を取得しているため、子育てがなど生活が安定すると復帰が可能な業界といえる。年齢も障害とはならず、かえって人生経験を買われて迎え入れられるものだ。

ところが、退職にあたって無責任な辞め方をしていると、世の中は狭く復帰が容易ではない。将来のことは分からないとしても、会社を辞めるにあたってはマナーを守らなければならない。結婚や出産は本人にとっては待ちに待った祝い事であるが、辞めることは職場の同僚にとっては負担が増え、迷惑をかけることになる。

本人の仕事を、他の誰かに代わってやってもらうのだから、引き継ぎは完璧にし、任された人が困らないようにする心構えが必要だ。辞める前日に1日だけですべてを教えるのは無理で、できれば一か月前までには準備をして、一緒に仕事をするのが望ましい。外部の人との折衝があるのであれば、時間を作って相手に紹介しておくことも大切だ。全く同じ仕事をしているのでなければ、説明をするだけでは不十分で、文書にしてまとめ、ファイルにしておくようなことも必要だ。

人が評価されるのは、その人が辞めていなくなった時にわかるものなのだ。後に引き継いだ人が、支障なく業務ができるように辞めていくことが重要なのだ。このような辞め方をした人は、良い評価が残っており後々復帰する際に有利になると言えるだろう。